白銀の羅臼岳

2024年2月25日

この時期としては降雪が少なく、すでに笹や一部地面が見えていた羅臼岳。
先週は羅臼岳の頂上直下周辺が黒くなっており、岩肌かハイマツが見える状態。
2月の厳冬期ではあまり目にしない光景でした。
このまま融雪が進んでしまうのかと思いきや、
山頂に雲がかかると、次の日には白銀姿の羅臼岳が現れました。

冬の佇まいは他を寄せ付けないほどの威厳があるだけでなく神々しさもあります。
山岳随筆集”日本百名山”を執筆した文筆家で登山家であった深田久弥は、
羅臼岳について「最果ての山・北方的風貌を帯びた山」と語っています。
まさに冬の羅臼岳こそ、その名に相応しいと感じます。

知床財団 モテギ