知床半島先端部地区海岸トレッキング巡視
2022年7月26日
7月12日~14日までの3日間で知床岬の巡視を実施しました。
相泊から知床岬までは道路が無いため車両を使用して知床岬に行くことはできず、また動力船で上陸することも禁止されているため、知床岬からの景色を見るためには2泊3日かけて歩いて行くしかありません。
海岸線に沿って歩いて行くのですが、時には岩をへつったり高巻き等の難所をくぐり抜けて進みます。
知床半島先端部には本州の登山道にある鎖場などのような安全対策はされておらず、自分たちで考えて必要な道具を選択し持参しなければなりません。
知床半島はヒグマの生息地。今回の巡視中には計7頭のヒグマと遭遇しました。
採食に夢中で人間に気付いてもなかなかどいてくれないヒグマも。
そんな時には無理に進もうとすることは危険です。
常に彼らの動きに注意しながら行動しなければなりません。
ようやく知床岬にたどり着いた時の達成感は実際に歩いた人にしか感じることができないご褒美。
気軽に行くことはできない知床岬ですがトレッキングを検討する場合には、ルサフィールドハウスや知床羅臼ビジターセンターなどで最新情報を収集し計画をしっかりと立てて挑んでください。
※「シレココ」知床半島先端部地区利用の心得から海岸トレッキングに関する基本的な情報を学ぶことができます。
以下URLをご参照ください。
知床財団 茂木み