ザトウクジラ漂着
2022年6月20日
6月16日、羅臼町の海岸にザトウクジラが打ち上がりました。
羅臼のホエールウォッチングクルーズでも中々観察できることが少ないザトウクジラは、学名に「巨大な翼」の意味である名を持つ、大きな胸びれが特徴的なヒゲクジラの仲間です。
胸びれにはたくさんのフジツボが付着していました。
このフジツボを調べればどこの海からやってきたのかもわかるようです。
尾びれの形状も特徴的です。裏の斑紋は個体識別に用いられています。
今回漂着したザトウクジラは研究者の手によって標本が採取されました。
体長は8.6m、子供の雄だったそうです。
広い海を回遊するクジラはまだまだ多くの謎をもつ生き物です。
しかし、漂着し解剖されることでクジラが私たちに気づきを与えてくれることはたくさんあります。
その種のこと、餌資源のこと、海洋汚染のこと、地球全体の環境のこと。
このザトウクジラは私たちに何を教えてくれるでしょうか。
知床財団 江口