生きものの当たり前

2020年12月14日

12月も中旬に差し掛かってくると、知床では海ワシの姿をよくみかけるようになります。

知床・羅臼ビジターセンターでもオオワシとオジロワシを身近なところで観察できるようになってきました。

すぐにこの光景が当たり前と感じるようになってしまいますが、
海ワシたちは世界的にみても限られた数しかいないとされる生きものです。

繁殖地における森林火災、越冬地の餌資源減少、鳥インフルエンザ等の流行など
ふとしたきっかけで出会えなくなってしまいやすい生きものたちです。

大きな自然の中で生きる私たちがそうであるように、海ワシたちの日常も突然姿を変えてしまうことがあります。

今、目の前に沢山いるからといっても、その当たり前は非常にもろく儚いものなのだと思います。

羅臼自然保護官事務所 宮奈