羅臼岳登山道(羅臼温泉コース)の様子(5/29)

2020年5月30日

昨日、羅臼岳登山道(羅臼温泉登山口)の現地調査を実施しました。
5/12の現地調査の際より雪はとけ、登山口から泊場までは登山靴でも大丈夫ですが
泊場から上部はまだたくさんの雪が残っています。
特に屏風岩付近は急斜面の大雪渓です。
アイゼン(12本爪)・ピッケル持参が安全です。

今年は雪が少なかったからか、泊場付近を流れる川の水量が多いと感じませんでした。

泊場付近には川底が赤い流れと白い流れがあります。
赤い方は鉄分を含んでいるのでしょう。
白い方は硫黄の沈積によるものです。

これは地下で噴出した硫黄が泊場に湧き出ていると考えられ
羅臼岳が今も活動している火山であることがわかります。
泊場はテント場にもなっていますが、この川で取水した水は硫黄成分が含まれており飲用に適していません。
写真の青○の箇所が取水可能な場所となります。

これから雪渓は徐々に無くなっていきますが、登山計画の際は装備を万全に。
最新情報は知床羅臼ビジターセンターでご確認ください。

知床財団 江口