観察会「秋のトレッキング里見台まで歩こう」を実施しました。

2019年11月2日

10月27日(日)に、羅臼温泉登山道入り口から里見台までのトレッキングを行いました。
登山道入り口から、距離は1kmとちょっと、標高差は約248mのコースです。

この日の参加者は、根室からお越しいただいた2名のご夫婦。わざわざ羅臼までお越しいただき誠にありがとうございます。
前日はあまり天候が良くなく、トレッキング開始前も曇り空だったのですが、歩き始めると陽が射して明るくなってきました。

登山道入り口から歩いて10分ほどの場所に位置する「木隠れの滝」です。朝の陽射しが紅葉と滝を照らしてとてもきれい。

木隠れの滝付近には、ナギナタコウジュの群生もありました。ナギナタコウジュはアイヌ語でセタエントと呼ばれ、胃が悪いときや二日酔いの時に薬として用いられていた、という解説を交えながら、里見台を目指してどんどん登ります。

里見台へ向かう途中にはヒグマの糞も落ちていました。
ペースト状で悪臭が強いもの、コクワの実が混じっているものなど、多様な糞を観察できました。
我らがE口主任による、ヒグマレクチャー付きの観察です!

小さいながらも難所の沢を渡り・・・

里見台付近の急こう配!これがなかなかキツイのです。

里見台に到着!お疲れ様です。
このあとは、しばしまったりと休憩。ごはんやおやつをみんなで食べました。(美味しいチョコレート、ありがとうございました。)
里見台からの風景は、実際に登った方のみのお楽しみということで、割愛させていただきます。

下りは、皆さんスイスイと下山。ふかふかの落ち葉のクッションが、秋ならではでした。

今回、観察会にご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。
参加したことがある方も、まだ参加したことがない方も、羅臼ビジターセンターでは1年を通じて楽しい観察会を企画しています。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

知床財団 上村