8月7日【熊越の滝】自然情報
2019年8月13日
暑い暑いと思っていた8月のはじめ。
ここ5日ほど(この記事の投稿日は8月13日)の羅臼町は最高気温が20℃を越えることがなく、
涼しいを通り越して寒さすら感じています。
気温の変動は大きいですが、熊越の滝では例年通り夏の花を見かけております。
こちらはミゾソバ。川岸などの水辺に群生していることが多いです。
花や葉が普段食べているソバに似ているからこの名前が付けられたそうです。
(ミゾソバはソバと同じタデ科ですが属が異なります。)
今年は個人的に目にすることが多いこのお花。
コイチヨウランという高さ10cm前後の細い茎に1cmに満たない小さな花を咲かす植物です。
淡い緑色をしており、夏に見たい冷涼感漂う植物です。
夏のトンボ、ミヤマアカネも飛び始めました。
名前にミヤマとありますが、平地でもよく見かける馴染みのトンボ。
4枚の翅それぞれにある黒っぽい縦帯が目印です。
緑に包まれた知床もこれから秋、そして冬に向かってまた忙しなく移り変わっていきます。
暑い内に知床を思う存分味わっていただければと思います。
確認した生物は以下の通りです(植物は開花している種のみ記載しています)。
植物1:オオヤマサギソウ、コイチヨウラン、バイカモ、キツネノボタン、オトギリソウ
植物2:エゾイラクサ、ミヤマタニタデ、ミゾソバ、オニルリソウ、ミゾホオズキ
植物3:ミヤマトウバナ、ハンゴンソウ、オオハナウド
昆 虫:ミヤマアカネ
哺乳類:エゾシカ(足跡)
鳥 類:ヤマセミ、アカゲラ、コゲラ
羅臼自然保護官事務所 宮奈