半島一周 ロングルート エスケープなし ヒグマ高密度
2019年8月6日
知床のアクティビティはどれも過酷。それも先端部エリアは特にです。
知床岬の海岸トレッキング、知床岳登山、そして半島一周カヤッキング。どれも日帰りではいけない場所です。
今回は8月1日から4日間にかけて半島を一周したので、少しだけ紹介することとします。
紹介前に今回は3泊4日で行い、気象条件はすべて晴れ。
海上はほぼ無風で凪の状態であったため、常にこの気象や環境条件であるとは限りませんので、そのつもりで読んでもらえるとありがたいです。
観音岩、ペキンノ鼻、カブト岩周辺は小規模な岬状の地形があり、風向きが変わりやすく、時化ていることがしばしばあります。
今回は条件が良く問題なく通過できましたが、気を付けなければならないポイントです。
カブト岩を越えた先の赤岩から知床岬のエリアも気をつけなければならないエリアです。
先端は風がどのように吹くのか予測がつけにくいですが、赤岩通過時に風が吹いてた場合は、一度赤岩で上陸し様子を伺うことをおすすめします。
知床岬を交わしてもまだまだ気を抜けません。斜里側のルシャ地区は南風が吹いていると強烈な出し風が山から吹き下ろします。
写真の当時は凪なため問題なく通過できましたが、出し風が吹くと沖にどんどん流されてしまい、大変危険です。
羅臼側から回ってきた場合はカパルワタラ、斜里側からの場合はウプシノッタで上陸し、風が止むのを待つのに最適です。
そしてヒグマにももちろん出会いました。
このように知床では普通にヒグマがいます。
先端部では彼らの住処にお邪魔をしているということを忘れず、更にヒグマ対策をしっかり行ってから出発したいものです。
最後になりますが半島一周カヤックはロングルートであり、かつ時化や風によって状況は刻々と変化するとても難しい場所です。目指す方は心して来てください。
まずは シレココ を読んでから
番外編
ウトロ側でクラカケアザラシを発見!
知床に住んでから初めて目撃し、感動しました。改めて知床の自然に驚かされました。いつもでもこの自然が続くようにありたいです。
知床財団 モテギ