※重要 6/28 羅臼岳の状況

2018年6月29日

山頂周辺はあいにくの天気でしたが、今年も羅臼山岳会・林野庁と合同で羅臼温泉コースのロープ設置を行ってきました。

前回(5/22)に来てから1ヶ月ほど経ちましたが、第2の壁から泊場間は雪がとけており、 例年多く雪が残る泊場からすぐの北北西斜面もかなり地面が露出していました。
泊場から屏風岩間は登山道が不明瞭なこともあり、例年ピンクテープなどを樹木に取り付けていますが、

今年もこのように取り付けております。ダケカンバの迷宮に迷わないよう、通過には注意が必要です。

今年からこのような青地に黄色の矢印を登山道中にペイントしております。
これはユニバーサル仕様の欧州表記で、特に色弱の方にも見えやすいものとなっており、 実感としては暗がりや遠くからでも目立つ印象でした。

屏風岩に迷い込み防止ロープも

このように設置しました。
特に山頂方向から下るときに、そのまま流れで下りやすく遭難につながりやすいのです。
登山道は一個前の写真で、人が立っている方向の沢型になります。

お花畑分岐から羅臼平および岩清水へのルートにもロープを設置しております。
この周辺は写真の通り一面雪で目印がありません。
なおロープはあくまで目印のために設置しているものですので、強度はありません。
引っ張らないでください。

7/1から羅臼岳山開きで夏山シーズンに入ります。
雪解けは例年より早いものの、しばらく羅臼温泉コースはアイゼン・ピッケルが必要な状況です。
行程も、羅臼ルート往復では12時間を見たほうがよろしいかと思います。

環境省羅臼自然保護官事務所 宮奈