5月18日【羅臼岳登山道残雪状況】

2017年5月19日

まだ羅臼岳のシーズンではありませんが、残雪期の安全管理のため残雪状況の確認を今年も行いました。

今年は昨年の同時期に比べて雪の量が少なく、第二の壁付近まではわずかな雪渓をまたぐのみでした
(ただし登山道が小さな雪渓により途中で切れているところがあるため、登山に慣れていない場合や初めて登る場合は注意が必要です)。

途中キツネがくつろいでいました。

第二の壁周辺は雪渓が連続しているところがあり、

滑落してしまうと上の写真のようにかなり下まで落ちてしまうため注意が必要です。

泊場から先は羅臼平付近まで雪に覆われていました。

中でも屏風岩周辺は傾斜がきつく、岩清水まで2時間ほどかかりました。

時間があったため山頂まで行きましたが、こちらも雪に覆われていました。
ただ溶岩ドーム周辺の雪解けが早く、岩の隙間に踏み抜くことがあり危険でした。

結局山頂まで7時間、下山で5時間半の12時間半の行程となりました。
普段から行き慣れていても、羅臼温泉コースは時間がかかる登山道です。
現在は急な雪渓があることに加え、登山道の標識が雪で埋もれて見えないため、利用には細心の注意が必要です。

環境省 羅臼自然保護官事務所 高橋