4月11日【熊越の滝】自然情報

2017年4月13日

春です!春がきました!
まだまだ雪が残る知床・羅臼ですが、顔を見せた地面から柔らかい春の香りが漂ってきます。

おそらく羅臼で最もアクセスしやすい景勝地、熊越の滝では春の訪れを心待ちにしていた生き物が元気な姿を見せ始めています。
下の写真をご覧ください。

ちょこっと水面から顔を出している生き物はなんでしょうか。

そう、エゾアカガエルです!雪解け後の今が繁殖期真っただ中!
オスたちが「キュララララッ~」と(個人的には)可愛らしい声で一斉に鳴いています。

抱接中のエゾアカガエル(下の大きいカエルがメス)

エゾアカガエルの学名はRana pirica(ラナ・ピリカ)。
piricaはアイヌ語のピリカ(=美しい)が由来だそうです。
しかし、泥沼の中にいるエゾアカガエルを見て美しいという言葉は中々出てこないような…。
見た目というよりも鳴き声に美しさを感じたのかもしれませんね。

春、知床に訪れたこの短い季節を精一杯生きる生き物たち。  その営みを是非、自分の五感を使って味わってください。

羅臼自然保護官事務所 宮奈