7月30日【知床連山巡視】

2015年8月5日

夏山利用が増加する8月を前に、岩尾別登山口から知床連山縦走路の二つ池まで巡視を行ってきました。※1

縦走路では高山植物が次々と開花し、見頃を迎えていました。

天然記念物に指定されているカラフトルリシジミもひらひらと縦走路上のお花畑を舞っていました。

羅臼平から連山縦走路上にはこのような金属製の箱(フードロッカー)が置かれています。
野生動物との接触や餌付けを回避するために、野営指定地付近に環境省が設置しているものです。

中はこのようになっています。今回の巡視ではゴミ等は見られませんでした。※2

こちらは巡視中に回収したものです。中身は何でしょうか?

答えは使用済みトイレットペーパーです。
環境への影響はもちろん、周辺への異臭、景観が台無しになります。
携帯トイレ使用と併せて、ゴミは必ず持ち帰ってください。

三峰野営指定地の水場はもうすぐなくなりそうでした。

二つ池野営指定地付近の雪渓は8月中旬くらいまででしょうか。
縦走路上での水の確保は計画的に行う必要がありそうです。


※1
岩尾別登山口~二つ池間は往復で13時間以上を要します。また縦走路上は天候が変わりやすく、晴天から急激に立っていられない程の強風や、雷、大雨に変わることがあります。
加えて夏でもルート上に雪が残る箇所があり、アイゼン&ピッケルが必要になる場合があります。
知床世界遺産センター、羅臼ビジターセンターで情報収集されてからの利用をおすすめします。

※2
食料専用のロッカーですので、その他の荷物やゴミを入れることはご遠慮ください。

環境省 羅臼自然保護官事務所 高橋