10月24日【熊越の滝巡視】自然情報

2012年10月24日

熊越の滝巡視に行って来ました。
私たち、環境省アクティブレンジャーが行っている業務の1つに「利用者カウンター管理」があります。
「利用者カウンター」とは、その名の通り訪れた人をカウントする機械で、ここ熊越の滝にも設置してあります。
利用者カウンターは、国立公園に訪れる人の利用状況を把握し、収集したデータは適正に利用するための検討やルール作りの基礎的な資料になるのです。

今日は、その利用者カウンターの撤去をしました。
冬の雪に閉ざされてしまう前に、今シーズンのお仕事を終えたカウンターを撤去し、来シーズンに備えてメンテナンスを行うのです。

熊越の滝は、雪が積もった冬でもスキーやスノーシューなどで訪れることができます。
モノトーンに包まれた滝が見せる表情もまた、一見の価値アリ!ですので、ぜひいらしてください。
羅臼ビジターセンターでは散策マップを無料でお配りしています。

紅葉と熊越の滝

秋はエゾシカの繁殖期で、オスジカがメスジカを呼ぶ雄叫びが「フィ~ヨォ~」などという声で聞こえてきます。
この声をラッティングコールといいます。熊越の滝でもラッテイングコールをしているオスジカが観察できました。

熊越の滝のエゾシカ(オス)
繁殖期である秋は、エゾシカの行動が活発になり、エゾシカと接触する事故が多く発生しています。
道路にエゾシカが急に飛び出してくる事もあります。
特に夜間の長距離運転などの際には、自動車のライトをハイビームにして走行する事をおすすめします。
くれぐれも事故にはご注意ください。

■自然状況(植物は開花状況)
野鳥:ゴジュウカラ、アオジ、カワガラス、コゲラ、アカゲラ
植物:[外来]ヒメジョオン
哺乳類:エゾシカ

環境省 菅原