8月21日【熊越の滝】巡視情報

2012年8月21日

熊越の滝巡視に行って来ました。

この日はとても暑く巡視中は汗が止まりませんでした

熊越の滝は、隠れた名スポットです。
滝の落差は15メートルほどで水量も多く知床の自然を堪能できるスポットです。
入り口から15分ほど歩くと、迫力ある滝が姿を現します。

熊越の滝という名前だけあって、当然ヒグマも生息しています。

短いトレッキングだからといって油断は禁物、訪れる際には、ヒグマ対策を万全にお願いいたします。

熊越の滝 ミゾソバ

ミゾソバは、葉っぱの形が特徴的なタデ科の植物です。水気の多い山地などで多く観察できます。

熊越えの滝付近でミヤマクワガタの雌を発見しました。
雄に比べてメスはとても体が小さく2.5cmほどしかありませんでした。
ミヤマクワガタのメスの特徴は、顎が他のクワガタの雌よりも太いところが特徴です。

熊越の滝夏の木々

今はまだ青々と茂っている葉ですが、木々の葉もこれから段々と紅葉してくる季節です。
夏が終わってしまうのは寂しい気持ちもありますが、秋の美しい紅葉が待ち遠しい限りです。

巡視では利用状況の確認や、マナーの啓発、施設の状況、自然状況などを確認しております。
知床の自然はいつまでも残していかなければならない貴重なものです。
ゴミを自然のなかに捨てたり、野生動物にえさを与えたりという事はやめてください。
マナーを守って知床の環境保全にご協力をお願いいたします。

<熊越の滝で観察できた動植物>
野鳥:ヒガラ、ゴジュウカラ
植物:[在来]ミゾホオズキ、ミミコウモリ、ミヤマトウバナ、ヨツバヒヨドリ、ミゾソバ、ミヤマタニタデ、[外来]フランスギク 昆虫:ミヤマクワガタ(メス)

環境省 菅原