8月1日【外来種防除活動】巡視情報

2011年8月1日

今日は、国立公園内のアメリカオニアザミの駆除を行いました。

アメリカオニアザミは、もともとヨーロッパ原産の花。
日本では、外来種です。

アメリカオニアザミは強靱な刺をもち、エゾシカも食べない上に、高い繁殖力をもつので、ここ知床でも増え続けています。

相泊から先の半島先端部にも、一部に侵入が認められています。
これ以上の分布拡大を防ぐためにも、駆除作業が必要になります。

私たちの他にも林野庁のグリーンサポートスタッフの方々が駆除作業を行っていますが、アメリカオニアザミの再生力には毎回驚かされます。

この写真から分かりますか?
これは数週間前、根元から刈り取ったハズのアメリカオニアザミです。
けれど、根は残っているので、刈り取った脇から茎や葉が伸びています。
そしてさらに驚くことに、もう花をつけようとしているのです。

植物の再生する力は本当に力強いものだということを改めて感じ、同時に生命力の強さも感じます。
しかし、これは外来種であるアメリカオニアザミ。
多様性に富んだ知床の自然環境保全のためにも、外来種の繁殖はこれからも防いでいかなければなりません。

環境省:後藤