7月1日【羅臼岳】巡視情報

2011年7月1日

今日は、7/3に山開きを控えた羅臼岳の登山道整備を行ってきました。

7月に入ってもまだまだ雪渓が残っている場所は登山道や道標も出ていないため、ルートを誤って、遭難したり迷い込む危険があります。
そのため毎年この山開き前の時期に、こうしたトラブルが起きないよう、対策を講じています。
屏風岩の雪渓では、迷い込みを防止するためのロープを設置しました。
また、岩清水コースと羅臼平コースの分岐周辺の雪渓には、ルートを示す目印付きの杭を打ち込みました。

雪渓では10本以上の爪をもつアイゼンと、ピッケル又はストックが必要です。
また、雪渓上に限らず悪天候時はルートを見失いやすくなりますので、正確な地図読みや雪上技術が必要になります。
また、クマスプレーや鈴は必ず携行するようにしてください。
クマスプレーはビジターセンターでレンタルすることもできますし、事前にヒグマ対処法を身につけ、情報収集を行うようにしてください。

屏風岩の迷い込み防止ロープを設置しています。

<羅臼岳で見られたもの(声・痕跡含む)>
ほ乳類:ヒグマ(糞)
鳥類:コマドリ、エゾムシクイ、エゾセンニュウ、メボソムシクイ、センダイムシクイツツドリ、ミソサザイ、ノゴマ、ウグイス、ルリビタキ
植物:チシマフウロ、ミヤマハタザオ、ウツボグサ、ゴゼンタチバナ、ハクサンチドリ、エゾスカシユリ、ツマトリソウ、エゾシモツケ、ミヤマハンショウヅル、コケモモ、イソツツジ、オオヤマフスマ

環境省:後藤