5月23日【外来種防除活動】巡視情報
2011年5月24日
桜前線も、ようやく羅臼に到達。
現在羅臼では、エゾヤマザクラが満開を迎えています。
そんな桜を楽しみにしていたのは、私たち人間だけではないようです。
桜の蜜を吸おうと、マルハナバチたちが集まってきていました。
そんな中に、外来種セイヨウオオマルハナバチの姿が…。
羅臼では2007年に初確認されてから、捕獲数は年々増加。
2008年9月にはなんと知床岬先端でも確認されてしまいました。
外来種は、もともと日本に生息する在来種を脅かすだけでなく、生きもの全体の生態系を崩し、様々な問題を引き起こします。
しかし、そんな外来種が日本にいるのは、私たち人間が、人間の都合で連れてきたからなんです。
このセイヨウオオマルハナバチも、トマトやナスなどハウス栽培で受粉作業をさせるために導入された、というわけです。
いつしか野外に逃げ出してしまったセイヨウ。
私たち人間が人間の都合で行ったことが、生態系を脅かすことにつながってしまっています。
これ以上の分布拡大を防ぐため、私たちは外来種防除活動を行っています。
みなさんの周りでも、セイヨウオオマルハナバチが飛んでいるかもしれません。
黄色と黒のしま模様、白いお尻が特徴のセイヨウオオマルハナバチ
環境省:後藤